やまねしの育児系メモ

ひとりめ不妊治療→妊娠出産→育児→繋留流産×2→不育症発覚→妊娠出産→育児

出産記録/後編(ひとりめ)

「何かが出てしまいそう」→LDRに自力で来い、の続き。

病院には夫も同伴していたが、まったくの空気だったため、ほとんど登場しない。腰をさするわけでも、飲み物を差し出してくれるわけでもなく、本当にいたのかな?と思うレベル。後から思えば「役立たず…」だが、その時はもう夫の存在すら忘れていた。

LDRにたどり着き、まずはNSTとのことで台の上に上がるのすら辛い。なかなかあお向けになれず、心音が拾えなかった。破水したからか、お腹も少し小さくなっていて真空パックみたいになっていた。

やっとあお向けになって内診したとこと、すでに全開といわれる。(6時ちょうど)
この時が陣痛のピークだったように思う。
未知の痛みがどんどん波のようにやってきて、とても怖かった。助産師さんたちがうまく呼吸をリードしてくれて、その声だけが頼りだった。「ふうううーん」という声にならない声を出して耐え忍ぶ。(夫は遠巻きに立ちすくんでいた模様。)

てきぱきと出産準備が進み、服を消毒、足にカバーをつけて、分娩台に足を乗せる。ふんばれないので、靴下を脱がせてもらう。あとはもうあまり覚えていない…。

「もういきんでも良いですよ!」といわれたが、「えっ?!」という気分。よく行き見逃しが辛かったと聞いていたので、もういきんでいいのか…と思った。
何回かいきんで(大きく息を吸って、ふーっと吐いて息を止めて踏ん張る感じ。)=マタニティピラティスの腹筋と同じことに気づいてからコツを掴んだ感じ。

そのうち先生がやってきて、数回いきんで「次で出ますよ」と言われ…次の波を待つ。この待ちの間に、「切開します」といわれて、麻酔→チョッキンチョッキンと会陰切開された。(痛くないというけど、かなり痛かった。)

ふううううううん!といきんでいたら、ずぼっという感覚があって、「呼吸は短くていいですよー」といわれて、ハッハッハッ…に切り替えたら、ずるーっと体が出てくる感じが分かった。

「出ましたよー!」といわれて足の方を見ると、本当に赤ちゃんがいた。

すぐには泣かなかったような、ちょっとの間があってから「オギャーオギャー」と泣いた。(6時47分)

 

娘、3050gで誕生。
母子ともに健康で、分娩時間は6時間49分と経産婦並みのスピード安産。とはいえ、陣痛は痛かったし、恐怖の会陰切開は結構切ったぽいので、満身創痍。