繋留流産の記録④(手術前日〜当日)
手術前日は休日のため、自宅から一歩も出ずゆっくり過ごした。と言っても、子供の相手は夫に任せていたが家事で忙殺。
繋留流産診断から6日目、引き続き軽いつわりがあって体がだるいが、出血することもなく無事に手術を迎えられそう。
夜に持ち物の準備。(手術の同意書、生理用ショーツ、夜用生理用ナプキン3枚、診察券保険証お金…)
23時からの絶食が地味に辛い。
朝はいつも通り起きて、夫と娘が朝ごはんを食べるのを見ている…朝はつわりなのか食欲がなくだるい事が多いため、水分も取れずぐったり。
保育園へ向かう夫と娘を送り出して、出かける時間までに医療保険のコールセンターに電話。給付金が下りそうな事がわかり、少しほっとした。
病院へ着き、受付で同意書を渡して待つ。丁度休みの谷間で、お盆休みの人も多いのか家族で妊婦健診に来ている人、退院日であろう新生児を抱いてタクシーを待ちをしている家族などなど賑わっていた。
少し待った後、内診室に呼ばれ最後の確認をしますとのこと。エコーで見る胎嚢は少し大きくなってるなー、と思って見ていたのだが先生が割と時間をかけて見ているので、最終チェックは丁寧にやるんだなと思っていた。
「あのね…、赤ちゃんが見えるんです。」
「は?!」
「ここに、ほら、小さいけど心拍も確認できます。」
と、拡大されたエコーには小さくチカチカ光る胎芽が…。
「でも、大きさが3ミリなので、かなり小さいから…今後成長するのは難しいと思います。でも今日の手術は出来ません。問診室でお話ししましょう。」
えっ?えっ?えーっ?というのが正直な気持ち。
問診室で、排卵日は排卵検査薬を使っていたので恐らくズレはそれほどない事を伝えて、やはりもうすぐ8週で3ミリは…15ミリくらい欲しいところだそう。
「妊娠継続は難しいけれど、心拍がある限りは手術できないという事ですよね?」と聞いてしまった…「赤ちゃんを見届けてあげましょう。」と言われたので、まあそういう事かと。
手術は延期になっただけ、週数が早い方が体のダメージは少ない、再チャレンジ出来る日が遠のく…、いつまでつわりに耐えれば、などなどマイナスな感情が溢れてきたが、せっかく姿を見せてくれた赤ちゃんなので、最後までお付き合いしようと思った。
その後、夫と合流して、娘がいるとなかなか食べられないラーメンを食べて帰宅した。